フレームワーク大全
有名なフレームワークを、誰が・いつ・何のために作ったのかまで原典で確かめて解説します。根拠が弱いものは、弱いと書きます。
確かめ終えたフレームワーク(30件)
- AARRR(海賊指標/Pirate Metrics)根拠 弱AARRR(海賊指標)は、利用者の流れを「獲得・活性化・継続・紹介・収益」の5段階に分け、段階ごとに次へ進んだ割合を測って、どこで人が離れているかを見つける型。原典の順番は紹介が収益より先。(出典: https://www.slideshare.net/slideshow/startup-metrics-for-pirates-presentation/629833)
- アクティブ・リスニング(積極的傾聴, Active Listening)根拠 中アクティブ・リスニングは、相手の言葉の「中身」と「気持ち」の両方を聴き、評価や助言をいったん控えて、自分の言葉で返して理解を確かめる聴き方。(出典: https://www.gordontraining.com/wp-content/uploads/Active_Listening.pdf)
- アンカリングと確証バイアス(意思決定の罠)現象 強対策で減らす 中〜弱アンカリングは、最初に見た数字に見積もりが引っぱられること。1974年の Tversky と Kahneman の論文が名づけた。回転盤で10を見た人はアフリカの国連加盟国の割合を25%、65を見た人は45%と答えた(中央値)。(出典: https://www.csc2.ncsu.edu/faculty/mpsingh/local/Social/f25/wrap/readings/Tversky+Kahneman-heuristics-biases-1974.pdf)
- BATNA(交渉が決裂したときの最善の代替案)根拠 中BATNA は「この交渉がまとまらなかったら、自分は実際に何をするか」のうち、いちばん良い道。目の前の提案は、BATNA と比べて良ければ受け、悪ければ断る。(出典: https://www.pon.harvard.edu/daily/batna/translate-your-batna-to-the-current-deal/、https://www.pon.harvard.edu/daily/batna/negotiation-research-you-can-use-should-you-brandish-your-batna-nb/)
- ビジネスモデル・キャンバス(Business Model Canvas)根拠 弱ビジネスモデル・キャンバスは、事業の仕組みを9つの箱(顧客・価値提案・チャネル・顧客との関係・収益・リソース・活動・パートナー・コスト)に分けて1枚に描く道具。(出典: https://www.cs.princeton.edu/courses/archive/spring18/cos448/the-business-model-canvas.pdf)
- カスタマージャーニーマップ(Customer Journey Map)根拠 弱カスタマージャーニーマップは、一人の客が目的を果たすまでの流れを時間の順に並べ、各段階の行動・接点・気持ちを書き出して、つまずく場所を見つける図。(出典: https://www.usa.gov/blog/2015/10/journey-mapping-our-customer-experience)
- アイゼンハワー・マトリクス(Eisenhower Matrix)根拠 弱「緊急」と「重要」は別物、と考えて仕事を4つに分ける型。少なくともコヴィー『7つの習慣』(1989年)には4象限の「時間管理のマトリックス」がある。アイゼンハワー本人が図を使った証拠は見つかっていない。(出典: https://blog.franklinplanner.com/intro-to-habit-3-the-time-matrix-pg-168-177/)
- ポーターの5フォース根拠 中5フォースは「業界がなぜ儲かるか/儲からないか」を説明する枠で、「自社がどう勝つか」を教える道具ではない。(出典: https://public.dhe.ibm.com/software/data/sw-library/cognos/pdfs/articles/art_the_five_competitive_forces_that_shape_strategy.pdf)
- なぜなぜ分析(5回のなぜ/5 Whys)根拠 弱「なぜ」を重ねて、目に見える原因の奥にある本当の原因を探す手法。確認できる出どころは大野耐一『トヨタ生産方式』(1978年)で、「豊田佐吉が考えた」という話は裏付けが見つからない。(出典: https://www.diamond.co.jp/book/9784478460016.html)
- 4P(マーケティング・ミックス)根拠 弱4Pは「製品・価格・場所・販促」を一緒に決めるための整理の箱。McCarthy が1960年の教科書で4つにまとめた。(出典: https://archive.org/metadata/basicmarketingma0000mcca_n8s6/metadata)
- 目標設定理論とSMART目標設定理論 強SMARTの型 弱〜中SMARTは1981年のDoranの短い実務提案で、原典の5語は Specific / Measurable / Assignable / Realistic / Time-related。今の「Achievable / Relevant」は後年の版。(出典: https://www.decisionskills.com/uploads/5/1/6/0/5160560/doran_1981_s.m.a.r.t-way-management-review.pdf)
- GROWモデル(GROW model)根拠 中〜弱GROW は、Goal(目標)→ Reality(現状)→ Options(選択肢)→ Will(意思・次の一歩)の順に質問して、相手に自分で答えを出してもらう対話の型。(出典: https://www.performanceconsultants.com/glossary-of-coaching-terms )
- 成長マインドセット(Growth Mindset)根拠 弱〜中・議論あり成長マインドセットは、「能力は努力ややり方の工夫で伸びる」という考え方。反対は「能力は生まれつきで変わらない」と考える固定マインドセット。米国の心理学者 Carol Dweck の研究から生まれた。(出典: https://www.edweek.org/leadership/opinion-carol-dweck-revisits-the-growth-mindset/2015/09)
- If-Thenプランニング(実行意図)根拠 強「もしXなら、Yする」と事前に決める方法。原典はGollwitzer(1999年の総説、概念は1990年代初頭から)。(出典: https://www.socmot.uni-konstanz.de/sites/default/files/99_Gollwitzer_Implementation_Intentions.pdf )
- ジョブ理論(Jobs to Be Done)根拠 中〜弱「客は製品ではなく、ある状況で片づけたい用事(ジョブ)のために製品を雇う」という考え方。Christensen らが2016年の HBR 論文と本で広めた。(出典: https://hbr.org/2016/09/know-your-customers-jobs-to-be-done / https://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-01-9784596551221 )
- ジョハリの窓(Johari window)根拠 弱ジョハリの窓は、Joseph Luft と Harrington Ingham が1955年に発表したとされる図。UCLA 系の集団研修の場で作られたと Luft は述べている(1969年の著書の孫引き。原会議録は未確認)。(出典: https://library.psychology.edu/wp-files/uploads/2014/11/essay-one.112614.pdf )
- ロジックツリー・MECE根拠 弱MECE の語を広めたのは McKinsey 出身の Barbara Minto。ただし本人が「元はアリストテレス」と述べており、「ゼロからの発明」とは言えない。(出典: https://karriere.mckinsey.de/alumni/news-and-events/global-news/alumni-news/barbara-minto-mece-i-invented-it-so-i-get-to-say-how-to-pronounce-it )
- OKR根拠 弱OKR は、意欲的な目的(O)と測れる成果(KR)を組にして、組織の優先順位をそろえる方法。Intel の Grove が考案し、Doerr が Google に紹介した。(出典: https://rework.withgoogle.com/en/guides/set-goals-with-okrs)
- パレートの法則(80:20、Pareto Principle)根拠 中「結果の大部分は少数の原因から生まれる」ので、まず数えて大きい順に並べ、上位に集中する考え方。
- PDCA根拠 中〜弱「Deming が創った PDCA」は誤解。Deming 本人は PDCA を受け入れず、PDSA(Study)を推した。(出典: https://businesswales.gov.wales/sites/main/files/documents/Foundation%20and%20the%20history%20of%20the%20PDSA%20cycle.pdf)
- ペルソナ(Persona)根拠 弱〜中ペルソナは、調べた利用者を「名前・目的・技能を持つ架空の1人」にまとめ、「この人なら何をしたいか」で設計や企画を決める方法。米国の Alan Cooper が1999年の著書で設計の道具として紹介した。(出典: https://openlibrary.org/works/OL58154W)
- ポモドーロ・テクニック(Pomodoro Technique)根拠 弱〜中ポモドーロ・テクニックは、タイマーで作業を短く区切り(ふつうは25分)、短い休憩をはさみ、4回ごとに長めに休む時間の使い方。本来は「今日やることの計画→回数の記録→見積りの振り返り」まで含む仕組み。(出典: https://www.penguinrandomhouse.com/books/555557/the-pomodoro-technique-by-francesco-cirillo/(原典の旧 PDF 版 v1.3 を読んで確認。本人が配布をやめたため、公開ページではリンクしない))
- プレモーテム(Pre-mortem)根拠 中〜弱「失敗するかも」ではなく「もう失敗した。なぜ?」と問い、各自が静かに理由を書く(出典: Klein, HBR 2007)。(出典: https://hbr.org/2007/09/performing-a-project-premortem)
- 心理的安全性(Psychological Safety)根拠 中〜強心理的安全性とは、チームで質問・異論・ミスの報告をしても罰されないという共有された信念(Edmondson, 1999)。優しさや馴れ合いではない。(出典: https://journals.sagepub.com/doi/10.2307/2666999)
- 検索練習・間隔反復根拠 強読み直しより「閉じて思い出す」ほうが、数日〜1週間後の記憶が強くなる(Roediger & Karpicke 2006)。(出典: https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/16507066/)
- SBIフィードバック(Situation-Behavior-Impact)根拠 中〜弱SBI は、Situation(いつ・どこで)→ Behavior(見たこと・聞いたこと)→ Impact(それで何が起きたか、自分がどう感じたか)の順に伝えるフィードバックの型。米国の Center for Creative Leadership(CCL)の手法で、同機関の商標。(出典: https://www.ccl.org/articles/leading-effectively-articles/closing-the-gap-between-intent-vs-impact-sbii/)
- SCAMPER(スキャンパー)根拠 弱SCAMPER は、今ある商品やサービスに「代えたら?」「組み合わせたら?」「なくしたら?」など7つの問いを順に当てて、アイデアを出す方法。(出典: https://www.ifm.eng.cam.ac.uk/research/dmg/tools-and-techniques/osborns-checklist/)
- SWOT分析根拠 弱SWOT は誰もが知るが、起源は SRI の研究チームか Harvard の教科書か諸説あり、「誰々が発明」と断言できる根拠は弱い。(出典: https://research.utwente.nl/en/publications/the-origins-of-swot-analysis/、https://rapidbi.com/history-of-the-swot-analysis-3/、https://rapidbi.com/history-of-swot-analysis-the-error-many-on-the-internet-make/amp/)
- 3C分析(3Cs model)根拠 弱顧客・競合・自社の3つを同時に見て、「顧客が求め、競合ができておらず、自社がうまくできること」を探すための考え方の枠。
- タックマンモデル(Tuckman's stages of group development)根拠 中〜弱タックマンモデルは、Tuckman が1965年に50本の既存研究をまとめて提案したもの。本人のチーム観察から生まれたわけではない。(出典: https://garfield.library.upenn.edu/classics1984/A1984TD25600001.pdf、https://ncjtc-static.fvtc.edu/resources/RS02734012.pdf)
準備中のテンプレ
生成日 2026-10-20。各ページの確認日は、ページの上に書いています。