フレームワーク大全原典と根拠を確かめた解説

根拠 中〜弱確認日 2026-10-18

SBIフィードバック(Situation-Behavior-Impact)

まず知る

根拠の強さと限界

評価: 中〜弱(考え方はフィードバック研究と整合するが、SBI という型そのものの検証はほぼ見つからない)。

使われた例(組織自身の公表と、研究・参考・手引きを分けて)

① 組織自身が使ったと公表した例(数えるのはここだけ)

  1. RPM International(米国の製造業、約17,300人)【公表者は研修を売った CCL(販売元の事例紹介)で、RPM 自身の発表ではない。効果の証拠にはしない】/2020年開始/https://www.ccl.org/client-successes/case-studies/rpm-international-builds-a-culture-of-feedback/ /CCL の「Better Conversations Every Day」研修(SBI を中核ツールに含む)を社内講師で展開。8時間の研修を年に数回。/結果: 1,267人が受講、「聞く力が上がった」98% など。数値はすべて受講者アンケートの自己評価で、比較群や業績データは無い。しかも公表者は研修を売った CCL であり、RPM 自身の発表ではない(社員の発言の引用はある)。
  • 日本の事例: 組織が自社で SBI を使っていると公言した公式資料は、官公庁・自治体・企業のいずれも検索で見つけられなかった(未確認)。

② 研究・評価として公表された試行/研究報告における実施例

  • なし(確認できた範囲で)。

③ 近縁実践・参考例(原典との対応未確認)

  • 個人の実践の感想(組織の公表ではない): ウェブ・動画制作の小さな会社(BrandBuddy合同会社)の代表者ブログ(2024年8月、https://blog.brandbuddyz.com/sbi-model )で、「まだ実践中だが、意識するだけでスタッフとのコミュニケーションが変わってきた」という個人の感想のみ。会社としての制度ではなく、数値も無い。

④ 手引き・解説(使用実績ではない)

  1. (採用方針・使用実績の公表ではない) GitLab(全社の People Group ハンドブック)/2025年(ページの最終更新 2025-10-21)/https://handbook.gitlab.com/handbook/people-group/guidance-on-feedback/ /フィードバックの渡し方の指針として「S-B-I モデルを使う」と掲載。Situation=時と場所を特定、Behavior=観察できる行動、Impact=相手の行動が自分や他者の経験・考えにどう影響したか。/結果: 効果の数値は無い。CCL への帰属表示も無い。
  2. アラバマ大学バーミンガム校(UAB)人事部 Learning & Development(職員向けの手引き・使用実績の公表ではない)/年は未確認/https://www.uab.edu/humanresources/home/images/LearnDev/PerformanceMgmt/_Tools.Learning.STAFF/Feedback_Model_SBI.pdf /職員の業績管理ツールとして SBI の手順と例文を配布。「SBI は一方通行なので、意図を尋ねると双方向になる」と明記。/結果: 記載なし。
  • 日本語の解説記事(カオナビ、マネーフォワード、ClickUp 等)は多いが、いずれも解説であって利用の公表ではない。

まとめ: 組織自身が使ったと公表した例は RPM International の1件だけで、それも販売元 CCL の事例紹介(RPM 自身の発表ではない)。GitLab のハンドブックと UAB 人事部のツールは、SBI を使うよう書いた方針・手引きで、使った実績の公表ではないため④に置いた。

うまくいかなかった例と批判

原典を読む

  • 原典: Sloan R. Weitzel『Feedback That Works: How to Build and Deliver Your Message』CCL Press、初版2000年、第2版2019年(ISBN 978-1-60491-921-9)。CCL の小冊子で、英語。
  • 邦訳: 見つけられなかった(未確認)。
  • 関連の古典: Kluger & DeNisi (1996)「The effects of feedback interventions on performance」*Psychological Bulletin*(英語論文)。フィードバックが逆効果になる条件を知るのに役立つ。
原典で確かめたこと

出典

  1. https://www.ccl.org/articles/leading-effectively-articles/closing-the-gap-between-intent-vs-impact-sbii/
  2. https://www.ccl.org/articles/leading-effectively-articles/sbi-feedback-model-a-quick-win-to-improve-talent-conversations-development/
  3. https://www.ccl.org/wp-content/uploads/2019/06/Feedback-That-Works-2E-Promo-Package.pdf
  4. https://www.ccl.org/client-successes/case-studies/rpm-international-builds-a-culture-of-feedback/
  5. https://openlibrary.org/search.json?q=feedback+that+works+weitzel
  6. https://cris.huji.ac.il/en/publications/the-effects-of-feedback-interventions-on-performance-a-historical/
  7. https://rdw.rowan.edu/stratford_research_day/2025/may1/11
  8. https://handbook.gitlab.com/handbook/people-group/guidance-on-feedback/
  9. https://www.uab.edu/humanresources/home/images/LearnDev/PerformanceMgmt/_Tools.Learning.STAFF/Feedback_Model_SBI.pdf
  10. https://blog.brandbuddyz.com/sbi-model

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